ゆるかん

赴くままにゆるゆるっとした感想を。観劇・読書など。残念ながら頭のいい考察などはできません。「私も読んだ!観た!」な方の感想聞きたいです。お気軽にぜひ。

CONTEMANSHIP KAJALLA #3 働けど働けど 感想

2018/03/24 sat 25 sun サンケイホールブリーゼにて

 

一回目は前よりで真ん中、二回目は中ごろの端の方で。

10年位前は小林さんの舞台を観るたびに一言一句覚えるんかくらいの勢いで観て

帰りの道中でケータイに必死で覚えてることをメモしまくっていたのですが、

最近はその時思い切り笑ってスッキリ忘れたほうがどうせブルーレイ買うんだから

またもう一回サラで楽しめるかもなあと少し肩の力を抜いてみるようになりました。

もう大人ですしね。大人たるもの。

そんなわけでインパクトのあったところだけざっくり感想。

と言ってもきっと書いてるうちにどんどん長くなりますが。

 

以下、内容に触れます。ネタバレ注意です。未観劇の方ご注意を。

 野間口さんがとてもよかったですね。

とても自然なたたずまい、なのに一番印象に残っているとは!プロ!!

シャレにならない親分のコントは、ともすればくどくなるところを

野間口さんが上手ーく緩和してくれていて好きでした。

あんなに自然なボソッとしたツッコミなのに声がよくとおるのもすごい。

強く否定しすぎない「まあ話のタネくらいには…」っていう逆に辛辣なツッコミ。

小林さんのこの言葉のチョイスが好きです。

くどさの緩和については、小林さんの「帰ってきた…」「まだあんのか…」も

親分の味方の立場のくせに観客側の気持ちを弱弱しく代弁してくれてて笑っちゃいました。

そして段ボール!るんぼーだ!ふぃー!ばー!の盛り上がりの後の野間口さんの

「なぜだろうもう少し聞いていたい」にすごく共感して大爆笑でした。

言いたくなります。だんぼーる!るんぼーだー!

北海道は……広い!これ好きです。

野間口さんが親分に就任した時、一回目の時は言ってなかった気がするんですが

二回目の時は小林さんが「電話に誰も出んわ!だったらシャレになっちゃうけど、これだったらシャレになってないから、セーフだ!」と丁寧に説明してました。

万人にわかりやすくはなったかもだけど、個人的には説明しすぎないほうが好きだったのにな~と思いました。

 

個人的に一番好きだったのは2番目の営業と企画?のコント。

企画部万能好きだな~という小林さんの台詞。

観客からの「小林さん万能好きだな~」というツッコミを期待しているとしか。

仲のいいおじさんたちがわちゃわちゃしてる姿が好きなので、こういうの微笑ましくて。

尻子玉のくだりは二日とも違いました。

小林健一さん初めて拝見しましたが、パワーがすごいですね。

バーリバリバリワーッハッハッハハ!のバケモノ感がすごい。

将棋の入れ代わり立ち代わりさすやつとか、タイミングばっちりで、

こういう細かいところに力がそそがれている舞台は好きです。

 

ぎょぉおうせぇえいしょぉおし!は、ずるい。

ゆうきゃん

あのコント、明かり点いた瞬間脳がついていかなかったですね。

こぽこぽこぽこぽってどっから声出てるんだと。

 

ゴールデンボールズライブのマザーラインナップのくだりが好きで

「お母さんかよ!」を一時多用していたので

「おじいさんかよ!」は嬉しかったですね・・・。

ビックリマンシールを未だに宝物として持ってる健一さんが、

それまでサイコなやな感じのやつだったのにすごく愛おしくなりました。

あそこのシーン好きだな。それにグッとくる2人も好き。

 

リクルートコント。

就職フェアリー。勢いすごい…。

辻本さん達者だなーと。相当笑いました。

暫く耳から離れなかった。

が、これ怒られそうですが、個人的にやっぱりああいうネタは

片桐さんにやってほしいかなと思ってしまいました。

辻本さんは達者すぎちゃって。

あの全スルーされる系コントは片桐さんのたどたどしい感が好きなんです。

ところで延々仕事の話をする竹井さんと健一さんはああしていると

本当に普通のおじさん。

なのにあんなに面白いんだもんなー。

 

冒頭のコントは竹井さんの一発目の台詞の最強さ。

「タイムカードが!おせねぇ!」

そして皆はためかせるのが本当に上手!強風感!

でもタイムカードってあんなペラペラじゃなくないかと思ってしまったけれども!

短めでサラッと終わっていく勢いのある始まりでとてもわくわく高まりました。

 

働けど働けど。最初、小林健一さんの声なくない?と思ってしまったんですが、

ガシャーンが健一さんですね。

何となく竹井さんと声が似てるような。

透明人間のコントも、最初野間口さんと竹井さんかと思ってましたけど

二回目観たとき健一さんの声か?となりました。

透明人間のコント、一回目はちゃんと小林さん最後まで例の機械使ってみてたけど

二回目の日は途中でみるのやめてました。

今回は全体的に遊びの多い公演だな~と。

話戻って働けど働けど。例の短歌がテーマなのかなとは思っていましたが

まさかこんなにがっつり一つのコントとして出てくるとは。

カニとたわむる。で、後ろの子どもたちが大爆笑していたのが印象的。

ワニ愛でちゃう所好き。

電車に揺られたり接待したり営業先に謝ったり、みたいなマイムしてるところみながら

「小林さんはこういうサラリーマン的な働きしてないけどな」…と思ってました。

まあ私も満員電車も接待も平謝りもしたことないですが。

もみくちゃになってターン決めるところ、一日目はかっこつけに笑いが起こってたけど

二日目はみんなシーンとみてました。

個人的には面白シーンだと思ったのですが。

後ろの水色が綺麗でした。他のコントの月とかも綺麗でしたね。

背景がちょっと傾斜していたのは月が落ちないようにかな…。

もみくちゃになったあと海に来るシーンの絶望感と開放感が好きでした。

最初と同じ場所に戻ってくるけど、最初は「ただ遊んでる人」としてみていたのが

「すべてを捨ててきた人」というか「疲れ果てて弾けた人」にみえる変化というか。

#2の考える人といいこれと言い、こういうコントを入れてくるってことは

もうしばらくポツネンはやらないのかなと思いました。

ほんとに全部をカジャラに集結させてやっていくつもりなのかしらん。

 

最後のコントはちょっと振りチー感。

黒猫と自分の名前と…とかのあのチープな黒魔術とても好き。

そしてファミマ…。

クラタ君はいつかファミマの店長となってファミチキ先輩たちと働くのね。

病気の時は治すためにアイス食べていいっていうのめちゃめちゃわかります。

風邪ひいたらアイスとかプリンとか食べまくりすぎて太ります。

 

ごった煮感想でしたが、ともあれ笑いました。

今回は「これは涙が出るほど笑った」っていうのはなかったんですが、

全体的にほっこりめ、あったかめのコントで幸せ気分で終われました。

全体的にね。