ゆるかん

赴くままにゆるゆるっとした感想を。観劇・読書など。残念ながら頭のいい考察などはできません。「私も読んだ!観た!」な方の感想聞きたいです。お気軽にぜひ。

隣の芝生も。 感想

2018/03/24 sat ABCホールにて

初めてのMONOさんの舞台。

まさかのXA列。パイプ椅子はちょっとつらいけれど最前列は嬉しい。

 

以下、内容に触れます。ネタバレ注意。未観劇の方ご注意を。

 満足です。たっぷり2時間、とっても夢中でした、面白かった!

事前に「今回は笑い多め」といろんなところで聞いていたのですが、

普段小林賢太郎さんやヨーロッパ企画のコントやどコメディの舞台ばかり

観ているので、私にとってはかなりシリアス多めの舞台でした。

 

ボスが可愛らしかったです。かっこよかわいらしい。

約三十の嘘でもちょっとはみ出て殴られたでも、若めの役をされていたので

この人がボスなの?と思いながら見ていたんですが

なるほど、結局皆に可愛いなあと思われているボスだったのですね。

 

「もっちもち」って、そういうスイーツなんだろうなーと

思っていたのでまさかのガムに衝撃。

ガムのことモチモチって思ったことない。くちゃくちゃとかじゃないのね。

「おの」はだんだん耳なじんできてちょっと使いたくなります。

 

冒頭の将棋のシーンがテンポがとても好き。玄人の技ですよね。

最高のタイミングの掛け合い。

ここで、ああこういうの好き!ってなりました。

 

金替さん?とてもよい人にじみ出てる役で好きでした。

レシピを聞かれてちょっと答えかけて

「ごめん今こたえらんない」みたいなことを言って去っていくシーンが好きでした。

 

幼馴染(土田さん)とかしおりさんとか、こいつら悪いやつなのかな…。

いやでも土田さん約三十の嘘でも裏切り者だったしここは違うかな…

あ、撃たれたんだ、なんだほんとにいい幼馴染かよ…

あれ、しおりさん武器ほんとにもってきたな…あの武器実は使えないとか?

あれ、でも二人が確認ちゃんとしに行ったな…

なんだ、疑いすぎか…

と、思ったところでのあのラストですよ!もー。

でも、33Kのバッジとか、セリフがさらっとしすぎてて、

あんなにこっそりしたどんでん返しってあるんですね。

がっつりみんなの死とかがでてこないから暗くなりすぎずに。

はるちゃんのオチはどんななのだろう。

本当は全部知ってる悪い女だったとか、それともすごくしょうもない些細な話なのか。

ご想像にお任せエンドだけど、やな感じなく。

 

あ、セットがとてもかわいかったです!

最初はちょっとヨーロッパ企画の出てこようとしてるトロンプルイユを彷彿。

暗転後の素早い舞台転換に一瞬びっくり!!

最前で床の回転するレールが見えたのでわかりましたが、

後ろの方だったらもっと長いことびっくりしてたかも。

真ん中だけじゃなくてかみしもにも回転が。たのしい!

ほんとに雰囲気変わる。

最初のびっくり暗転の後は魅せる明転でこれもとても楽しい。

しかも回ってくるたびに絵とか地図とかちょっとずつ変わっていく様子も素敵。

 

衣装も華やか。女性陣はものすごいカラフル。

普段おじさんばかりの舞台を観るので新鮮。

スタンプ屋の子ってこういう格好してそうだなって服着てたなぁ。

最後のやくざのおじさま方のばっちり決めた格好も格好よろしかったです。

 

後半のシーンで「幼馴染のために!」「はるちゃんのために!」で

ボスが「おれじゃねぇのかよ」ってなった後に、奥村さんが

「おれはボスの為ですよ」みたいなことを言ってて、

うわ、これで裏切り者この人だったらつらすぎるけど。と

ひやひやしたんですが(疑いすぎ)、ほんとに忠誠心のあるただの良い方でよかったです。

 

後ろの席が少年二人だったのですが、しおりさんの剣幕に押されて

証拠の品をみんなでどっと観に行ったりどっと座ったりするシーンで

一番大笑いしていたのが印象的。

あのくらいの歳でこんな長いお芝居夢中で観れるなんて

親御さんの舞台英才教育かしらん。

 

他にも細かく楽しいところいっぱいで。来年は30周年だとか。

また観に行きたいな!