ゆるかん

赴くままにゆるゆるっとした感想を。観劇・読書など。残念ながら頭のいい考察などはできません。「私も読んだ!観た!」な方の感想聞きたいです。お気軽にぜひ。

そして、バトンは渡された/瀬尾まいこ 感想

安定の瀬尾まいこさんの家族小説。

瀬尾まいこさんはハードカバーでも見つけたらとりあえず

即買いしてしまいます。

これも読んでから少し間があいてしまっていますが。

 

以下、内容に触れます。

 また変わった形の家族の話かぁ…

ちょっとマンネリかな?

と思いながら読み始めましたが、読み終わるころには

まんまとキュンとしてしまいました。

あぁ、好きです、この人の本。

 

優子ちゃんが、

別に親がころころ変わっていることを悩んでいないのに

周りから「悩んでないと変」と思われるのがだるい。

みたいに思っているけど、でも、自分でも気づいていないところがあって

ほんとのほんとはしんどく怖く思っている、っていう感じ

すごく、あるなあって思いました。

自分でも本気で平気だと思っているのだけれど、

ふとした時に思いがけないダメージに気づいてしまう感じ。

リアル。

 

優子ちゃんと森宮さんが、それぞれこっそり

お互いの言っていた歌を練習していたっていうシーン、とても好き。

愛だなあとおもう。

 

大量に餃子作ったりとか、瀬尾さんの本は

「何この人のこの謎理論」みたいなことがよくあるんだけど、

それが変だけどすごく愛にあふれていて、

そういうところ本当に幸せで大好きです。

 

最後、森宮さんの目線になったのもよかった。

森宮さんって何考えてるのか分かんないところあるような人だけど、

森宮さん目線でも森宮さんはやっぱり森宮さんで

安心しました。

 

素敵な本です。

みんな素敵。