ゆるかん

赴くままにゆるゆるっとした感想を。観劇・読書など。残念ながら頭のいい考察などはできません。「私も読んだ!観た!」な方の感想聞きたいです。お気軽にぜひ。

ペンギン・ハイウェイ 感想

少し前ですが。

夜は短しに続いて、森見さん×上田さんのタッグ。

みないわけには。

アニメだし子ども連れの方がもちろん多かったですが、

原作ファンなのかおじさまの一人映画も結構いらっしゃって。

 

以下、内容に触れます。

 原作読んだのがちょっと前だったのでちょっとしっかりとは

覚えていないのですが、

かなり忠実だったような。

監督さんが原作通りにやりたい派らしいですね。

原作ファンとしては嬉しい所。

ただ脚本の上田さんは新しいエピソードを入れたくて、

入れては監督に直されて、

原作者と仲が良いのをいいことに

「森見さんもこのシーン良いって言ってました」

って主張してた、みたいな話がありましたね。

 

ペンギンとアオヤマ君が出会ってオープニングで・・・

というあのあたりの感じ、好き。

オープニングはただただペンギンが色んな所を進んでいくだけなのに

あれ見ちゃいますよねえ。

ペンギンの動き可愛い。

竹林のあたりとか、好きでした。

あと猫の目の前で落ちて泳いでいくところとか。

ペンギンの動きで言うとべちべちスズキ君をビンタしていたところ

とてもかわいい。

 

お父さんがたまらなく素敵なお父さん。

西島さんの声良いです。

 

海辺のカフェは、原作がどういう描写だったのか覚えていないのですが

何となくもっと白っぽくてすっきりしたカフェをイメージしていたので

意外と茶色くてレトロな感じでそこがイメージとずれが。

多分私の勝手なイメージですが。

 

終わりのアオヤマ君の語りは原作通りかな。

あの終わり方の何とも言えない切ない胸キュンな感じが

好きなので、映画でも語ってくれて嬉しかったです。

そこですっと終わってもよかったかなとは思いますが。

最後の探査船のシーンはなくても。個人的には。

 

アオヤマ君の部屋に「郵便」のノートがあったのが遊び心あって

いいなあと思いました。

昔森見さんが入浴剤とセットの超短編で書いた「郵便少年」は

このアオヤマ君なんですよね?

むかーし読んだきりなのでそれも読み返したいです。

 

アオヤマ君、映像キャラクターとしてとてもアオヤマ君らしくてよかったけれど

やっぱりこうしてみるとちょっとしっかりしすぎちゃってる感はありました。

本はアオヤマ君の視点でずっと語られているので

「なんかませたこと言ってるけど実際はたから見るともうちょっと

子どもらしくみえるところがあるんだろう」

と思いながら読んでいたので。

 

お姉さん、すごいですよね。

本でも思いましたが不思議な魅力。

観てる人もみんなお姉さんの事好きになっちゃうんじゃないのかな。

 

あとはとにもかくにもペンギンがかわいい。

あの最後の方ペンギンのドドド―っという波にアオヤマ君とお姉さんがのっかって

流されていくところなんかとても楽しいでしょう。

 

夏休みの少年少女にぜひおすすめしたい映画でした。