ゆるかん

赴くままにゆるゆるっとした感想を。観劇・読書など。残念ながら頭のいい考察などはできません。「私も読んだ!観た!」な方の感想聞きたいです。お気軽にぜひ。

死神の精度 7Days Judgement 感想

2018/9/11 tue 倉敷芸文館にて

 

伊坂幸太郎さんの原作本を読んだことがあって

ご近所に舞台が来るということで、いってきました。

一か月以上前ですが・・・。

 

以下、内容に触れます。

 正直、うーーーん。という感じ、でした。個人的にね。

 

まず、この死神というシチュエーションとか、死神の目線とかをどういう風に

観客に伝えていくのかなーと楽しみにしていたのですが、

「本人がその場で喋っちゃうけど、相手には聞こえていないという体」

という手法でしたね。

このスタイルが個人的にあまり好きではないので残念。

もっと自然に伝える方法があれば・・・と。

難しいだろうなあとは本を読んで思っていましたが。

 

そして、結構短い話をどういう風に二時間に?と思っていたら、

他の短編の要素も加わっているのですね。

冒頭の床屋の話、歌手とか、最後の晴れとか。

原作ファンにはちょっと伝わる感じのいいとこどりはよかったかなと思いましたが、

殺人犯の話の部分。悪人だと思ってたやつが実は味方かもしれないってところも

結構な要素として入っていましたね。

そこがなあ・・・と思ってしまいました。

藤田はもっとスッキリと正義な感じでいてほしかったし、

阿久津はもっとシンプルに藤田を尊敬していてほしかったです。

阿久津の藤田好きと藤田殺したいっていう揺れ動くところを出したいのかなあと

思いましたが、あれだとただの情緒不安定な人って感じに見えてしまって

感情移入できないのが残念。

 

皆さん初めて見る役者さんでしたが、

とにかくラサール石井さんの藤田が個人的なイメージと違ってて・・・。

まず声がよく聞き取れない。あんまり声出てないし声質的にも?

そして何よりチンピラっぽい・・・。

もっと渋い男であったほしかったです、藤田さん。

あとその他俳優さん方・・・4人芝居でしたが

4人の演技体が結構違う感じで馴染んでないというか、ちぐはぐ感。

うーん。

 

雨の表現が綺麗でした。

ずっとしとしと降ってるの。あれどうなってたんだろう?

 

あとミュージック店に死神たちが集まるところ。

メインの役どころ以外顔が見えないあの感じもよかった。

 

最後はちょっと長かったかな。

なんなら最後は藤田出てこずに、死神がわくわくしながら終わっても

良いかなーと思ってしまいました。

その後藤田出てきて、外が晴れてっていう見せ場はあったものの、

そこなくて余韻で終わらせても好きだったかなって思いました。