ゆるかん

赴くままにゆるゆるっとした感想を。観劇・読書など。残念ながら頭のいい考察などはできません。「私も読んだ!観た!」な方の感想聞きたいです。お気軽にぜひ。

太陽のパスタ、豆のスープ/宮下奈都 感想

表紙とタイトルが気に入って。

あらすじをみたら「ドリフターズ・リスト」というのが

面白そうだったので。

呼んでから結構あいてしまったのでちょっとだけ感想。

 

以下、内容に触れます。

 初めて読む作家さんでしたが、読みやすかったです。

失恋から始まる話ですが、恋愛に執着しすぎない

広やかなストーリーが気に入りました。

タイトルになってるだけあって、特に豆に関する話がいいですね。

郁ちゃんが、豆を売っている、という「だけ」のことが

主人公に与える衝撃たるや。

身近な人が、自分がぼけっとしているときに

意外と何かを考えている。

それって多分相手から見てもそういう事はあって

お互い様なんだろうけど

ドキッとしてしまうこと、ある。

 

太陽のパスタ。

昔塩加減を見誤ってすごくおいしくないトマトパスタを

つくってしまったのを思い出しました。

 

ロッカさんのような突飛で濃いキャラクターが

出てくるお話って読みにくくて苦手なのですが、

この本はそんなに気にならなかったかな。

 

ちょっと主人公のうじうじした感じがすっきりしなくはあるけど、

最終的には晴れやかに終わるし、

温かい気持ちになる本でした。

 

細かく気に入ったフレーズとかあったはずですが

忘れてしまったのでまたいつか再読したときに。