タイトルと装丁に惹かれて。
水色にバラとひよこ。
以下、内容に触れます。
割と読みやすい文章。
全体的に暗い。
短編だけど、さっきの話のわき役が主役だったり、と
少しずつつながっている。
短編集でよくあるけど、こういう目線さえ変えれば誰にも物語があるのだと思える
つくりは好きです。
お母さんたちの子どもたちへの対応とかとくに、
目線が違うと違う感じ。
帯で
『井上さんは、いつも休憩時間にお菓子を出してくれる。
決して、私が手をつけないと知っているのに。(引用)』
っていうのを読んで、この井上さんを
すごく悪い人なのかと思ったのですが、
逆でしたね。いやがらせしてるのかと思っちゃった。
いいお話達なのだとは思うのですが個人的に
よさよりしんどさの方がとがって見えてしまった本でした。