ゆるかん

赴くままにゆるゆるっとした感想を。観劇・読書など。残念ながら頭のいい考察などはできません。「私も読んだ!観た!」な方の感想聞きたいです。お気軽にぜひ。

やわらかな棘/朝比奈あすか 感想

タイトルと装丁に惹かれて。

水色にバラとひよこ。

 

以下、内容に触れます。

 割と読みやすい文章。

全体的に暗い。

 

短編だけど、さっきの話のわき役が主役だったり、と

少しずつつながっている。

短編集でよくあるけど、こういう目線さえ変えれば誰にも物語があるのだと思える

つくりは好きです。

お母さんたちの子どもたちへの対応とかとくに、

目線が違うと違う感じ。

 

帯で

『井上さんは、いつも休憩時間にお菓子を出してくれる。

決して、私が手をつけないと知っているのに。(引用)』

っていうのを読んで、この井上さんを

すごく悪い人なのかと思ったのですが、

逆でしたね。いやがらせしてるのかと思っちゃった。

 

いいお話達なのだとは思うのですが個人的に

よさよりしんどさの方がとがって見えてしまった本でした。