ゆるかん

赴くままにゆるゆるっとした感想を。観劇・読書など。残念ながら頭のいい考察などはできません。「私も読んだ!観た!」な方の感想聞きたいです。お気軽にぜひ。

ギョエー!旧校舎の77不思議 感想

2019/8/10 sat 京都府立文化芸術会館にて

 

ヨーロッパ企画本公演京都で観るのは初。

トークショーのある日を狙って。

いつも通りわくわくしながら、怖がりなので少しびくびくしながら

行ってまいりました。

 

以下、内容に触れます。

未観劇の方はお気を付けください。

 笑わせてもらいました。しっかりと。

77数えてやろうと意気込んで観に行ったのですが、

舞台上であんなわかりやすくカウントしてもらえるなんて。

 

セットの旧校舎感がすごい。

ああいう学校の机椅子とかとても懐かしい。

あんなレトロな校舎、なにも出なくても通うの怖いです。

夜一人になったりしたら泣いちゃいます。

最初のシーンの二人の温度差すきです。

酒井さんの躊躇いなさが、早歩きっぷりが怖い。

「心がないんですか」に爆笑。

恐がる石田さん良かったです。

これは何現象ですかー!

酒井さんの説得力ありそうで何言ってるのかわからない感じ。

 

それにしても石田さんは声が本当によく通りますねえ。

 

追いかけてくる上履き(ほんとは自分で引っ張ってる)から逃げるとか、

襲ってくる図書カードや布とか(自分で巻きつけてる)とかああいう

チープな仕掛け好きです。笑っちゃう。

暗い旅で家電が襲ってくるやつみたい。

コンパスはすごかった!危なげなく!

 

ぎょえだ先生、どくはく(独白する+独身白衣)先生とか

実際高校生がつけそうなあだ名。

 

本多さんのぎょえーー!はお見事。

ギョエーからのオープニングとても良かった!

今回のオープニングプロジェクションマッピングとてもわくわくして好きでした。

 

上演前の注意アナウンスの時から思ってたけど永野さんの

金八感がすごい。

あの幽霊先生好きでした。

対処法をたくさん教えてくれる先生。

でそうなところからは大体手が出るぞー。

亀島さんがつかまれたとき、

腕をつかまれたら優しく、優しく・・・からの

とりこまれるぞーー!の混乱よかったです。

あと、対処法で一番笑ったのは水泳選手のターン。

水泳選手誰なのか最後までわからなかったけど

すみたさんだったのですね!

途中舞台上が盛り上がってる時に水泳選手出てきてそっと手が当たって

帰っていくところ大好きです。

 

「こわいよ」標語よいですね。

こわがらない、わめかない、いるのが普通、よそで言わない。

隠ぺいしようとしている。

ピアノを外で弾いたら大変なことになるって言ってたけど、

それよりあんなでかくてこわい人面創のほうがまずくないですか。

人面創の角田さんが本体になって亀島さんがおまけになって出てきた瞬間が

今回の舞台で一番ギョエーー!となりました。

あとは序盤の椅子が倒れるところでいちいちビクッとしちゃって

周りの方すみませんでした。

突然の大きい音反応しちゃうんです。

 

土佐さん異様に似合ってましたね。

部屋のドアをとおせんぼしてる姿は、完全に

サマータイムの石松のぬりかべギャグでしたね。わざとなんでしょうね。

かわいい。

あと、こわい諏訪さんをちらつかせるあのガーゴイル感。

刀振り回すの最初は殺されるのかとめちゃめちゃ怖い感じだったけど

実際は切られたら「虚無に!」虚無って。

虚無っていうチョイス愛おしい。

 

なやさんの入道、バランス感覚!ドキドキ!

途中倒れてくる所みんなで支えてたけどあれ信頼関係がないと

恐いでしょうねえ。

途中皆が逃げるところ、中川さんは割と入道の近くにいて、

この先生は逃げなくていいの?まあなやさん支える役が必要だからあの立ち位置?

と思ったら、鬼だったのですね。

魑魅魍魎多すぎ。

 

フルート美しかったですね。

諏訪さんの「トリルやられちゃったら・・・」が好き。

トロンプルイユのオペラといい、上田さんは音楽の力を信じるのが好きなんですね。

上田さん音楽好きだものなあ。

琵琶もとても格好よかった!

弾けるのを知らなかったらあれは弾くふりだと思っただろうなあ、すごすぎて。

あんなに首グワングワンなりながら・・・

 

人体模型くん可愛かった・・・。

傘引きずっていくところの動きの硬さと切なさと。

車にひかれたあと、頷くときに首カクンってなるあたり好きでした。

Tシャツの件でひとりだけ察しが悪い熱血先生も好き。

人体模型君休憩時間に唐突に駆けまわってたのとかも好き。

 

酒井さんが生き生きとソープに行きたがるシーン、

生き生きした笑顔がとても眩しかったです。

 

叫ぶスピーカー、10分きゅうけーーい!!

中川さんの声みたいに聞こえたけど実際どうなんだろう。

 

最後のオチ、キララさんの語りの流れから

「あなたかもしれません・・・」みたいなオチかなと思ったら

まさかの「おまえだー!」

さすが最後は皆出したいでおなじみの上田さん。

大爆笑しすぎて涙出ました。

めちゃくちゃ嬉しいオチでした。

ヨーロッパは暗い旅とかでもお前だやってたし、

それを自分が受けれる日が来るとは。

でも、おまけトークショーでは、どんな顔でやっていいかわからないって

困ってました。

以下おまけトークの内容ほんのりろ。

ラストどうしたらいいのかと。

2回目観に来る人は一緒に叫べば?と。

まあそれは流石にためだけど、わざとビクッとするくらいの協力は必要だと上田さん。

客席観るとにこにこしてるひととか、頷いてる人がいるらしい。

頷くってどういう感情?おまえだ!に対してそうだそうだって感情なのかなあ、と。

 

舞台監督のところで一番の大仕掛け。

石田さんが「みんな早く帰ってー!」と叫ぶけど、今日はおまけトークがあるから

ほんとに帰られたら困るから「逃げてー!」に直前でかえた。

でも帰っちゃう人いたらどうしようとちょっとドキドキしたと。

 

酒井さんが無駄に小道具を光らせる。

最初は劇場内のどの照明よりも明るかった。

光らせすぎて目がくらんでその後の琵琶がひけれないほどの明るさだった。

 

本多さんと石田さんがにらみ合うシーン。

昨日まではいいシーンだったのに、今日は二人が近づきすぎて

おでこをぶつけて押し合うシーンに。

上田さん「あれはつまんないからやめてほしい」

辛辣な駄目だしが。

ちゃんとやります、と反省されてました。

 

中川さん「アストラルエネルギーって何?」

上田さん「アストラルエネルギーって何?」

酒井さん「(中川さんに)長くなりますし」

中川さん「じゃあいいや」

酒井さん「(上田さんに)あなたが書いたんですよ!2作前から!」

 

あの岩の妖怪の中身は酒井さんだそう。大変そう!

バミりが点々としかないので、勢いつけたいシーンだけど

やりすぎると道が分からなくなるそう。

この日は本多さんに誘導されて。

微妙に幅が通れないところがあって、内側からぎゅっと縮まったりしてるそう。

楽し気なシーンなのに汗だくになるし、

視野が狭くなって恐いからそのシーンの前後は酒井さんが相当ナーバスだそう。

 

人体模型は永野さんって言われたときに結構えーって声が上がってました。

 

まあ何が言いたいかというと、楽しかったです!と。

ほんとにアミューズメント。お祭り感。楽しみました。

次回作もアミューズメントめざすのだとしたら、次はどんな舞台になるのでしょう。

来年もワクワクです。