久々に津村さん読もうと思って、タイトルのインパクトに惹かれて。
以下、内容に触れます。
ふむ、相変わらず文章は読みやすいのですが、
なんとももやっとするお話・・・。
大人たち、しっかり!といいたくなってしまいますね。
大人は大人でいろいろしんどかったり事情があったりはもちろんあるんですけど、
こどもたちにこんなにしんどい思いを強いるのは胸が痛みます。
『大抵の人間は、空気の停滞したような場所で生きることになっているんじゃないか、
とも思う。ナガヨシの母親が、さかんに百貨店に買い物だテレビで見た店でランチだ、
と出かけてゆくもの、そういう停滞に耐えられないからではないのか。(抜粋)』
これはほんとうにそうなのだろうなあと思いました。
流行りものを追いかける心理。
人から見てどんなにつまらない生活でも、わたしはわたしの大切なものを一つ一つ
愛おしむ生活がしたいです。
それにしても、どの家にも、なんかあるよなあ、と思わせられる本。
いつもにこやかなあの人の家にも、なにかあるのかも。
人には人の、わからない苦しみがあるんだってことを
忘れずにいたいです。