八日目の蝉であつくなったので、角田さんの別の本を。
以下、内容に触れます。
自分が幸せになれと願うのではなく、相手に不幸になれと願ってしまった。
自分が忙しかろうがたのしかろうが関係なく。
これって、そうとう心が疲れているときだなあと思う。
自分が幸せならなんでもいいや、とりあえず幸せになろうって思えることが
既に幸せなことなのかもしれない。
「人の不幸を知って自分の不幸を軽減する錯覚を得るのとは
まったく異なる、安心感にも似た気持ちがあふれる。
もちろんそれは安心感ではない(抜粋)」
これわかるけど、確かにこれがなんていう感情なのかわからない。
共感できる状態にある人がいることへの・・・なんだろう。
孤独の軽減、というか、なんというか。
もう一人の自分、自分が歩んでない人生を歩んでいる自分。
そのひとりもそれはそれで大変。
だって、いきているから。
「どこかべつのところで」
この短編のタイトルがよかったです。
わたしじゃないわたしもどこか別のところで笑ったり苦しんだりしてるのかな。