ゆるかん

赴くままにゆるゆるっとした感想を。観劇・読書など。残念ながら頭のいい考察などはできません。「私も読んだ!観た!」な方の感想聞きたいです。お気軽にぜひ。

平成29年度 高校演劇 岡山西地区大会 感想3

2017/10/8  sun 岡山天神山文化プラザにて

10:00 岡山『古い方の調理室』 

11:05 興陽『真の芯は芯だが針としてしまいがちなのが真』

12:40 岡山南『O.M.D.C』

14:00 明誠学院『帰ってきた BBZ』

 

3校目。

おぼえてるかな・・・

 岡山南高校 『O.M.D.C.』 作: 岡山南高校演劇部(生徒・顧問創作)

 

自分たちの本人役を自分たちで・・・という感じかな。

劇中劇があったり、幕が下りる瞬間に劇中では幕が開いたり、

こういういい意味で混乱を招く攻めのつくりは結構好きです。

そして等身大の演技というところも大きいかもしれませんが、

演技がみんな上手ですね。

ナチュラルだけど声がよく通るし、基礎がしっかりしているんだなあと思いました。

 

誰が誰かわからない(キャラがいまいちたっていない)のも、

本当ならよくない点になるかもしれないけれど、

個人よりざわざわした「部」を見せるということなら、これはこれでありかなと。

 

役者さんが客席の周辺にいたり、音響席や照明席から声が飛んできたり・・・

こういうのってわくわくしてエンターテイメントとしては楽しいですねよ。

でも、その反面どうしても集中がそがれるというか気が散ってしまって

世界に入りにくくなる部分もあるというか。

難しいなあと思いました。

 

残念だったのは、終わり方がスッキリしなかったところ。

個人的には、ですが・・・。

結構「だるいときがある」とか「こんなとこがつらい」みたいな話ばっかりしてて、

喧嘩別れして、その後の皆の歩きながらのつぶやきざわざわ・・・からの

「それでもここにいたい!」っていうのが、繋がらなくて。

例えば、「なんだかんだ言っても皆で作り上げる舞台の楽しさを知っているからここにいたい」

なのか

「皆とは気も合わんし喧嘩するけど、とにかく私は舞台を作ることが好きだからここにいたい」

なのか、はたまた・・・?

想いが伝わってこなかったなと。

舞台構成も面白い、演技も上手、だけど、何を伝えたい話なのかよく分からなかったな。

 

ところで、あの喧嘩、あれって結構リアルなんでしょうか。

リハーサルって時間もないし、皆遠くにいて大きい声で叫びがちだけど、

あんなにギスギスしたことはなかったなあ。

そわそわはしたけど。

強豪校とか、もともと仲良くない学校とかならああいうことってあるもんなんでしょうか?

舞台つくるのって結構信頼しあってないとできない気がするんですが、

あんなリハーサルの演劇部って多いのかな。

素朴な疑問でした。

 

なにはともあれ、なかなか攻めたものを見たなあという面白い気持ちでした。

県大会ではまた変わるのかしら。