ゆるかん

赴くままにゆるゆるっとした感想を。観劇・読書など。残念ながら頭のいい考察などはできません。「私も読んだ!観た!」な方の感想聞きたいです。お気軽にぜひ。

岡山観光MAP/仮設劇団・岡山ノ猫 感想

2017/12/3 sun 禁酒会館にて

vol1.

 

岡山でやってる舞台をいろいろ観に行ってみたいなーと思っていた時に、

ネットで見つけたので観に行ってみることに。

 主宰以外は特に構成員が決まっていないとのこと。

 

以下、内容に触れます。

キャストさん・作演さん、どういうかたなんでしょう・・・。

若そうに見えましたが、大学生?

 

宣伝で、いまいち内容がつかめず、どういう雰囲気なのか・・・?

と思っていたのですが、なるほど、後半のどんでん返しがあるので

あんまり詳しい説明になってなかったんですかね。

 

はじめの、携帯の電源を切って・・・等のアナウンスも役に入って。

こういうの、好きな方ではあるんですけど、場があったまってない中で

ああいう笑いを取りに行くことをやるのであれば、もっと思い切らないと、

みてる方がちょっと恥ずかしくなって辛かったです。

「国家機密ですから!」が、前ふりになっているので、必要なのはわかるんですが…。

 

紙がつながれた背景。

画像が見づらいのと、控えている人の影が画像に写りこんでしまっているのが

難点だな~と思いましたが、なんだか雰囲気があってよいですね。

 

最初のおばちゃんとさんちゃんの感じが好きでした。

おばちゃんがさんちゃん持ち上げちゃうところ笑っちゃった。

喋り方もすごくおばちゃんだったけど、動きとか声とかもっとおばちゃんでもよかったかなと。

服も、きっとおばちゃんが着たらおばちゃんなんでしょうが、スタイルが良いのであんまりおばちゃん感もなく。

スタイルと言えば「うでほっそ!」というセリフ。

を、言っている原さんという男性役者さんもだいぶ腕細いけどな・・・と。

 

ステージ上で着替えるという演出。

試みは面白いけど、惜しい感じが。

役としてハケていったのに、素で舞台上に戻ってきてわざわざ着替えに来るのは

現実に引き戻されて違和感がすごかったです。

いっそずっと舞台上にいるくらいのほうがいいのでは・・・と。

そして、だらだらっとした着替えシーンに見えてしまったので、

いっそ踊りながら着替えるとか、

もしくは役者は動いてないけど黒子がいっぱい出てきて早がえさせるとか、

パフォーマンス性がほしかったです。

 

原さんはだいたいよく声が通っていて、聞きやすかったです。

佑さんというかわいらしい女性の役者さん、男装の時声が小さくて・・・

小さい会場なのできこえるんですけど、やっぱり小さい声だとききづらくて

集中途切れちゃうので、もうちょっと舞台発声がほしかったなあ。

あと、サラリーマン時の靴が気になって。全部同じ靴なのでいろいろ難しいでしょうが。

 

佑さんは城オタク役が動きとかとてもそれっぽくてよかったです。

ああいう人いそう、みたいな。

 

あ、あと、夕日を見つめるところ、ああいうシーン好きなんです。

ただ、ちょっと朝日感が強かったのでもうちょっと照明赤っぽくても・・・。

 

お団子を食べるところ、唐突にマイムだったのが気になって。

消え物はまあしかたないにしても、お盆やお皿はあっても良かったのでは?

そして、マイムをするならもう少し丁寧にしてほしあった・・・。

お盆そんな置きかたしなくない?お団子持つとこまではいいけど口の開けるサイズ

変じゃない?とか、近い分気になって気がそれちゃうの、勿体ないなと。

 

後半の怒涛の爆撃シーン。

扇風機がめっちゃ見えている・・・のはいいの・・・?と思いましたが。

紙の後ろの背景とか、音とか、光とか、よかったです。

 

最後の女学生の繰り返しシーン。

ちょっと私の理解力があれかもしれないんですが、

あれは、一見和やかに見えるシーンもいつなん時こんな傷だらけの姿に

なってしまうかもしれない、危険をはらんでいる。

あるかもしれないもう一つの世界、を映しているのげ傷だらけなのかな?

と捉えたのですが・・・。どうなんでしょう。

全く同じじゃなくて、どこかピリッとするような変化が怪我以外にもセリフやシーンで一つくらいあってもいいのかなと思いました。

 

最後、ホッチキスで紙を止めなおしたり、復興のシーンなのかな?

面白い演出だなーと思いました。

ただ、薄明かりで着替えを繰り返していたせいで、そのシーンが

見せるべき大切なシーンではなく、暗転中のスタッフの一幕、に見えかねないのが

勿体ない気がしました。

もう少し目立たせてもいいのに。

 

岡山県民の、岡山は大丈夫っしょ、災害来ないし、っていう県民性と

日本人の、まあわかんないけど大丈夫でしょ、みたいな国民性にむけた

ブラックストーリーと捉えました。

いろいろ意欲的な舞台ですね。

爆撃食らう前ののどかな岡山の人々。

いまいち愛着がわかなかったのも残念ポイントかも。

あの人たちをもっと好きになっていれば最後がもっとショックかな。

1人1人にかける時間が短くて掘り下げられないのも一つあるし、

もうすこし愛着が持てるキャラクターが多くてもいいのかな。

ちょっとあんまり好きになれないようなキャラクターが多いような。

そして、前半のストーリーが散漫な印象を受けたので、

もっとつながりや流れがあると飽きずにみられそうだなーとおもいました。

 

お茶が用意してあったり、きびだんごをくれたり、スタッフさんたちも皆さん

ニコニコと対応してくださって気持ちよかったです。

若い方々が自分たちでこんな田舎(大都会・・・)で舞台やってるっていうのが

とても良いですよね。

お芝居つくるのって良いですよね。

どういう経緯でこの仮説劇団がスタートしたかとか、

いろいろお話聞いてみたいなあとおもいました。

 

仮説劇団とのことで、次は全く違う感じになるのでしょうか。

 

チラシをいろいろもらったので、またどこか知らない劇団も観に行ってみたいな。

 

 

とっても余談ですが、公式だったか役者さんだったかが

Twitterラーメンズネタを絡めて宣伝していてにまっとしてしまいました。