ゆるかん

赴くままにゆるゆるっとした感想を。観劇・読書など。残念ながら頭のいい考察などはできません。「私も読んだ!観た!」な方の感想聞きたいです。お気軽にぜひ。

シーソーモンスター/伊坂幸太郎 感想

死にがいを求めて生きているの、に続く螺旋プロジェクト二作目。

どうせなら発行順に読もうかと思ったものの

図書館では予約がすごいことになっていたので、

買って読みました。

 

以下、内容に触れます。

 死にがい・・・よりはポップな感じの作品。

平成が舞台の向こうは海山について研究している人がいたり

そもそも流行っていたりしたものの、こちらの昭和では

そんなに詳しい話が出てこず、審判だけが詳しい状態。

なので、向こうよりファンタジー感というか、少しとってつけた感。

向こうを読んでたので、より楽しんで読めたかなという感じ。

どんどん他のも読んでいったら理解が深まって面白くなるのかな

とは思いましたけど、根本からの対立の話を

延々と読むのはなかなかエネルギーがいるものなので、

ちょっと休んでからまた続きよもうかしら。

忘れちゃいそうだけど。

 

タツムリのヒーローはこの人たちが書いたのね。

シーソーモンスターは、昔綾瀬はるかさんがやってた

主婦が実はスパイ?だった、みたいなドラマに印象が似ていて。

まさかお義母さんまでとは思いませんでしたが。

それにしても伊坂幸太郎作品はいかにもな悪役、チンピラがよく出てくる印象。

スピンモンスターの方でもシーソーモンスターの主人公が出てきましたが、

おばあちゃんになっても格好良くてうれしかったです。

 

スピンモンスターの近未来感好きでした。

出てくる単語がそれっぽくて、リアルにあり得そうだなと思いました。

最後が、死にがいを求めて・・・の二人と同じ流れで

こん睡させ、それを見守る、という。

死にがいの方はもともと一応友人という立ち位置でスピンはもともと

深い因縁がある、なのにスピンモンスターの方が二人の関係性に

未来がある感じがしました。

 

それにしてもスピンモンスターの主人公の記憶の、無意識の改ざんが怖い。

自分もああいう事があるのだろうと思うと。