以前小説を読んだ又吉さんの劇場の映画をアマゾンプライムで。
以下、内容に触れます。
自分でもビックリしたのですが、見終わった後にだばーっと涙が。
年々涙もろくなってきている気はしていたのですが、こんなにしっかり映画で泣いたのは初めてです。
しかも、不思議なことに何が自分の琴線に引っかかったのかはっきりとは分からず。
永くんに雑に扱われる沙希ちゃんに対しての涙か、認められなくて苦しくても舞台から離れられない永くんに対してか、優しく幸せでいられない二人に対してか・・・。
でも自分にとってとても魅力的な映画だったのだと思います。
松岡さん、あまり女優さんとしての姿を拝見したことがなかったのですが、沙希ちゃんとっても良かったです。
山崎賢人さんの永田も無理がなくて良かったなあ。
あまりの沙希ちゃんへの対応の悪さに観ながら何度か怒ってしまいました。
彼も彼で苦しいのは分かるけど、沙希ちゃんのこと大事にしてくれよと。
でも、沙希ちゃんを店長のお店に迎えに行った帰り、自転車をこぎながら花見に行こうという姿を見て、この人はこの人なりに沙希ちゃんと一緒にいたいのだよなあと思いました。
青山さんとのバトルは小説だともっと濃かったので、青山さんが割といい人になっててちょっと拍子抜けでした。
あの痛々しいバトルシーン好きだったのですけれど、確かにあそこに時間さけないか。
小劇場界隈の大物たちは本物が出てましたよね?
本当にこの世界に永田達がいるような気がしてよかったです。
最後の演出はびっくりしました。本の終わりどうだったかな?
でも、最後に沙希ちゃんが残ったけれど、例えば舞台に向かって一人でスタオベする、みたいな大げさなリアクションがなくて良かったです。
永くんわたしのこと一回もほめてくれたことないんだよって叫ぶ沙希ちゃんがすごくしんどくて。
あのシーンが一番ギュッとなりました。
本で読んだときはこんな天使なかなかいないだろって思ったんですけど、映画の演技を見て、こういう子は案外いるかもしれないって思いました。
松岡さんほかの演技も見てみたい。