瀧羽さんの本の中で一番よく見かけるうさぎパン。
以下、内容に触れます。
この作家さんの本は二冊目ですが、なるほど、こういうテイストの本を書かれる方なんだなーと。
今回のお話も不思議なことは起こるのだけれどそこがメインになりすぎないというか、ショッキングになりすぎないというか。
富田君がすごくすてき。
うさぎパンをせっせと作ってくれるところもだし、クリスマスに持ってきてくれたケーキにもわざわざ砂糖菓子のウサギ。きゅんとなる画ですね。
家庭教師の美和ちゃんのスピンオフ、はちみつ。
元カレのシュウが、いるなー、こういう、冷静に考えるといい男じゃないのになんかつい夢中になっちゃう男・・・と思いました。
「論理よりも強固な信念で、相手を説き伏せるのだった(抜粋)」
論理的に説明せーよ!と思うのですが、こういう人にはそういう意見は通じないんですよね。
解説でも書かれていたように漢方のような本。
ものすごく心が動く、ということは個人的にはなかったですが、さらさら読めて、読み終わった後、読む前より少し楽しい気持ちになっている、そんな本でした。