図書館で予約待ちしていたのですが、本屋さんで初回限定スピンオフ付を発見してしまいつい買ってしまいました。
以下、内容に触れます。
最初に思ったのは、
お、ベタなとこ来たな!?
でした。
世界の滅亡に、いじめられっ子と美女、ならず者、有名人・・・。
凪良さんは設定とか展開が、お?となる本ばかりのイメージだったので
ごりごりのエンターテイメントっぽい展開に意外性が。
本当にやばそうでほかの国はデモとか怒ってても、日本人は
そわそわしながらいったん出勤通学しちゃうところ、めちゃめちゃありそうだなと
思いました。
「ウホッホ―とバナナをもぎりに行くゴリラさながら(抜粋)」とか
「デブのポケットには、いつでもなにかしらのおやつが入っているのだ(抜粋)」とか
なんちゅー乱暴な物言いだよと思って笑いました。
1話目が終わって、次どうやら主人公が変わるようだと気づいて
お母さんもっと見たかった・・・!と思ったら再登場で嬉しかったです。
2話の序盤で、これは、この昔の女は多分1話の母・・・とおもったら
予想を裏切らない展開で、うれしかったです。
展開はベタなんだけど、でも、ぐっと読ませてくれる本でした。
キャラクターたちのことを好きになれたので。
ぐちゃぐちゃの状態で、恨み言を言われているのに、自分たちが幸せな家族と
見られていると気づいた静香さんの
「ありがとうって、神さまに伝えとけ(抜粋)」
めちゃめちゃ格好良かったです。
静香さん、とっても好き。
最期のとき、降ってる光の描写が恐ろしく絶望のはずなのに
なぜか綺麗で、なんだか説得力が。
本当に死ぬ瞬間ってこういうものかもなあと思いました。
スピンオフも読めてよかった。