ゆるかん

赴くままにゆるゆるっとした感想を。観劇・読書など。残念ながら頭のいい考察などはできません。「私も読んだ!観た!」な方の感想聞きたいです。お気軽にぜひ。

八日目の蝉 感想

映画の方の感想。

本があまりによかったので、みてみました。

 

以下、内容に触れます。

 よかったです!

本が好きだと映画が期待外れだったりすることあるのですが、

これはこれで。

もちろんエピソードが変わっていたり削れていたりありましたけど、

それでも十分楽しめました。

 

永作さん、熱演。

母の顔でした。

井上真央さん、あまりたくさん見たことなくて、

演技派というイメージじゃなかったのですが、

この陰のある役がとても似合ってました。

すごく良かったです。

小池さん、最初は、えー、役作りそんなかんじ?と

個人的な本のイメージと違ったのでピンとこなかったのですが、

でも、一風変わった環境で幼少期を過ごし、

コミュニケーションが苦手に育ってしまって、多分色んな事に悩んで、

だけど愛情深くてっていう彼女の背景がしっくりきました。

ああいう人として違和感がないのはすごいなと思いました。

 

写真館のシーン。

個人的に原作がある物のオリジナルエピソードって苦手なんですが、

これはとても良かった。

暗室からラストまで、井上真央さんの演技に泣きそうになりました。

終わり方も違ったけど、それでもよかったです。

本当の母ではないし、許されないことをしたけど、でも、

恨まなくてもいい。

愛されていたってわかってくれてよかった。

この世のすべてを見せてあげたい、自分のすべてをあげたいと

思えるような愛をもらっていた人が、

お腹の子どもに既に同じように感じていて、

本当に良かった。

 

どんな背景があっても、誰かに愛情を受けたという事だけは

大事にしていいことだと思う。