ゆるかん

赴くままにゆるゆるっとした感想を。観劇・読書など。残念ながら頭のいい考察などはできません。「私も読んだ!観た!」な方の感想聞きたいです。お気軽にぜひ。

ドロステのはてで僕ら 感想

ヨーロッパ企画初の長編映画

たのしみでたのしみで、初めてクラウドファンディングに参加しました。

本当は映画館で最初に見たかったけれど、状況的にみれるかわからなかったので

オンラインで。

反射の無いように遮光カーテンを閉めて、

気分を盛り上げるようにポップコーンを抱えて、

音をちゃんと拾うために窓をぴっちりしめて、

暑さで気が散らないように六月頭なのにクーラーをかけて。

万全の態勢で鑑賞に挑みました。

 

以下、内容に触れます。メイキングも含め。

ネタバレ注意です。

まだ公開直後ですので、ご覧になっていない方も多いことと思います。

ぜひ前情報なしで観ていただきたいので未見の方はお控えくださいませ。

絶対絶対観に行ってほしい映画です。傑作です。

 は~~素敵な映画でした。本当に。

時間にぶん殴られに行ったつもりでしたが、時間に遊んでもらったって感じでした。

時間のこと前より好きになりました。

時間耐性がどれくらいあるかで結構感じ方違いそう。

サマータイムマシンブルースハウリングでの基礎知識があったので

なんとかかんとか理解できたきがします。

とはいえドロステ構造部分は観終わってからゆっくり整理して納得、という形でしたが。

観てる時は理解が100及んでなくてもそれはそれで楽しむのに問題なくて

ストレスなくてよかったです。

最初ちょっとは、撮影の構造とかを考えちゃったんですけど、

途中からはそんなこと意識する余裕もないくらい引き込まれてました。

でも、冷静に考えると本当にすごい撮影してる・・・。

そりゃーミスったら叫びますよね。

じぶんが大変なシーンでミスするのもつらいけど、

他人が大変なシーンでちょい役の自分がミスしたときの方が精神的にキそうです。

長回しなのに狭いところ多いからスタッフの映り込みとかも気になりそうですし。

 

舞台挨拶、角田さんがジャージじゃなかったのがよかったです。

メイキングはいつもの角田さんでしたが。

オンラインとはいえちゃんと舞台挨拶だからと思ってジャージやめたんだろうなと思うと

にやっとしてしまいました。

 

ドロステ、最初の街を撮ってカフェに入っていくところの

映像の感じが、ショートムービーでみた淳太さんの感じで。

あの雰囲気がとても好きだったのでしょっぱなからときめきました。

そもそも長まわしの映像って好きです。

 

そんで衣装がみんな可愛いですよねー。

皆なんとなしに統一感があって可愛い。

りこちゃんのカフェの店員さん感が最高でした。

 

初めて過去の自分に話しかけられるシーン、ハウリングに相当寄せてて、

あれからスタートして長編になったんだなというのがしみじみ感じられて

素敵でした。

ハウリング観てなくても楽しいけど、観た人はさらに楽しいという。

あとピックの色がよかったです。床に落ちてる感じが見やすい&可愛くて。

 

キャラクターたちのぽさがよかったですね。

石田さんのうるさい感じがたのしくて。

あのケチャップ出す動きとか。

諏訪さんの相変わらずちょっと理解が遅いキャラクターもかわいい。

酒井さんはいつも通り賢いけどちょっと鼻につく感じ。

今回はワンスモアの時みたいにブチギレ小暮さんじゃなくてのっかる側でしたね。

りこちゃんも可愛さ&快活さ担当という感じで画面がぱっと明るくなります。

土佐さんかっこよかったし、自然で素敵でした。

でもキムタクではない・・・。

ヤクザ二人の最初めっちゃ怖いのに結局チョロい感じもすきでした。

中川さんまたドス持ってる。似合う。

角田さんメイキングで背中にカイロ貼ってました?寒そうだもんなあ。

時空局の二人。衣装のちょっとダボッと感がかわいかったです。

強気な永野&本多は新鮮でした。

本多さんおかっぱのほうが未来感ありそうですけど、あれだと怖さが半減しちゃうから

フワフワヘアーだったのかしらん。

お二人の髪型もよかったですね。

超強気だったのに最後ああーあ・・・みたいな感じで消えていくの可愛らしい。

拗ねてる永野さんのあの特有の口調が好きです。

消えていくときの表情がなんとも。

メイキングで土佐さんあきさんが固まったまま時空局の二人がお片付けしてるの見て、

なるほど、そうやって撮るのかーと納得。大変ですねえ。

でも未来を変えちゃうって結構な大ごとなのにしれっとサラッとくすっとする感じで

やってて、未来変えちゃう上田さんって新鮮だなと思いました。

何のかんのでグッとつじつま合わせで終わると思っていたので、意外な展開。

でも、この時間の記憶消したくないのは土佐さんだけかと思いきや

くしゃみで拒否するあきさんにときめきました。

同じ気持ちでよかった。

朝倉あきさん初めて拝見したのですがとてもお綺麗で素敵でした。

最後の二人コーヒー飲むシーンがとにかく最高です。

朝倉さんが話してて楽しくなってきてちょっときゃっきゃとし始めるところ、

そりゃー好きになっちゃうよね!という感じ。

シンバル、元カレのなんだろうなーと思ってたら、やっぱり。

ああいうくだりのありそうな感じがよかったです。

あとSF映画で、ラストシーンSFの話で盛り上がって終わるって楽しい。

 

シリアスなシーンで、酒井さんが虫持って帰ってきて、その後もシリアスな

雰囲気で。

あれ、この後酒井さんハイテンションで虫披露のシーンあるんじゃないの、

どうなんの、そろそろ時間来るよ、と思っていたら

あの流れであのテンションで虫披露、お見事。

時間を意地でも歪ませないやべーやつ感、好きです。

 

何より好きなシーンが、土佐さんがあきさんを救いに行くところ。

階段をのぼりながら一人ずつが解決アイテムを渡してくるのも好きだし、

真剣な顔して変なもの渡されるのも、

土佐さんがちょっとつっこみつつも受け取るのも。

そしてそれでさくさくとヤクザの攻撃を突破していくのも。

あんなに怖い人たちだったのに事務所でまさかの可愛い感じのBGMが

流れる展開になるとは。

シンバルでパーンとはじいたところで、笑いながら涙滲みました。

笑いすぎて、とかいう涙ではなく・・・

なんかよくわからないけどとにかく感情が高ぶりすぎて。

エモいという感情での涙。

とにかくとにかく、

わたし、この映画、最高に好き!という

好きが溢れての涙でした。

映画で感動して泣いたことないんですけど、まさかこんな涙の出方があるとは。

 

絶対最高の映画になるはずだからエンドロールに名前のるなんて光栄すぎる、

と思ってクラファンのっかりましたが

観終わって自分の名前みて、過去の自分グッジョブ、と思いました。

これはドロステレビで教えてもらわなくても予測できる未来でした。

 

上田さんの時間に対する変態さとヨーロッパの劇団力をたくさんの人に

観ていただきたい。

 

あー、映画館で観たい!

そして公開終わったら絶対円盤化してくださいね!