ゆるかん

赴くままにゆるゆるっとした感想を。観劇・読書など。残念ながら頭のいい考察などはできません。「私も読んだ!観た!」な方の感想聞きたいです。お気軽にぜひ。

鴨川ホルモー、ワンスモア 感想

観に行きたかったけど、乳児を育てているとなかなか県外には気軽に出られず。

配信、本当に助かります。

もう少し身軽になったら舞台、絶対に生で観に行きますので。

このシリーズはな…ときかけは生でみれたけど、

乙女はコロナ流行で、たけしは中止で、銀鉄はつわりで、

なかなか生でみれなくて。次は劇場でみたいなー!

 

以下、内容に触れます。なんだか、感想まとまりなく長くなりそうな予感。

面白かったです。いやー、見ごたえのある舞台だった。

ええもんみたなー!ってすがすがしい気持ちになる!

事前に鴨川ホルモーとホルモー六景の原作は予習していて、

戦いシーンとかどうするんだろうと思っていたけれど、まーかっこよかった。

戦いのシーン好きすぎるから後でリピートしよう。

あんな妙な掛け声なのに全然ダサくない。格好いい。

そして、六景も入れると言っていたので、詰め込み過ぎてバランスおかしく

なるんじゃないかと思っていたけれど完全に杞憂でしたね。

歴史系は無理だろうなー、まあ二人静がちょこっと入っているだけなのかな、

と思っていたけれど、もっちゃん以外の要素は

長持の恋のなべまるも含めて全部入っていて、あっぱれ。

まさかバイトシーンや一筆書きの所も。

 

それにしても土手の角度がすごい。そして動いて部屋になったり、

機能的な土手。

高村の部屋の机がものすごく土手の角度に合わせて作られてるの

笑ってしまう。

副音声で言っていたけれど、中川晴樹さんはケガするから

土手にのせなかったとか。大正解過ぎる。

張り切りすぎて足ぐねりそう。ご無事で何よりです。

 

最初の勧誘の先輩たち好き。

メタで俯瞰でちゃんとわかってる石田さんに爆笑。

 

最初のホルモーの語り、三好兄弟のユニゾン良すぎる!

もう本当に双子。キャスティング神。

キャスティングの流れを知りたい。

角田さんがダンスしてるの新鮮で良かったなー。

動き回る角田さん素敵。そして若者なのも新鮮。

おじいとかおばあとか多いもんな…。

双子に言い寄られてる時の

悪夢みたい、の先輩の台詞に爆笑。

 

原作ものってキャラクターがイマイチイメージと合わなかったりするけど

皆さんとてもしっくり来て可愛くてよかった。

楠木が絶妙に可愛い。髪はちゃんともっさりしてるのに可愛い。

声が高いのに少しかすれてる感じがぽい。「いい!」の言い方が

ばっちりでした。

高村もすごくあのへらへら感がよかったなー。

そしてちょんまげと衣装の相性もよかった。

安倍も。副音声で言っていた、タオルケット貰うときに

スタッフさんに会釈しちゃうところとか、素がなんかちょっと

安倍っぽい。

早良さんの切り替えもすごかったな。

付き合う前のもじもじのときはちゃんと可愛いし、

怒ってる時はちゃんと恐い。仲直りした後の周りへのうざさもくっきりと。

そして鼻がちゃんと美しい。

芦屋もとても芦屋。身体能力をひしひしと感じる。

カーテンコールの感じもめっちゃ芦屋だった。

素の雰囲気が芦屋っぽいんだろうな。

もちろんあんな屑野郎ではないでしょうが!

あの堂々とした、ちょっときりっとした感じとか喋り方とかが。

芦屋が走ったときの鳩を蹴散らす音笑った。

スタッフさんも細かいなー!

そして本当に細かい小道具、着替え、転換!

スタッフワークすごすぎます。

そして、ぼんやりみていたらその大変さを感じさせないところも

本当にプロ。

カメラワークもすごかった!生配信とは思えない。流石すぎる。

生だからある程度仕方ないはずなのに、

観ていてイライラするところが全然なかった!

 

説明説明、丁寧に説明、が画期的過ぎて好き。

そして土佐さんこういう強引な面白が似合う。

 

酒井さんの噂の煙確認。酒井さんだなあ。

 

松永切ないよ。全く絡みないのに振られるのと違って、

ちょっとデートっぽいことしてるから余計と切ないよ。

立ち去る無言のシーン、あの脇役で無言で

拍手貰えるって平井さんすごい。

 

ホルモーの稽古シーン、最初は新入生たちの動きが

もたもたとしているのにだんだんキレキレになっていくの

時の流れと成長をスマートに表していて素敵。

 

安倍のシーンで店長がしれっと語ってたり歌ってたりするのいい。

中川さんいい役どころだ。

巴ちゃんに声かけた後、高笑いしながら走り去る中川さんの動きが

めっちゃおじいちゃん。

おじいちゃん似合う。もちろん演技が上手いというのもあるんだけど

もともとの動きがちょっとおじいちゃんっぽいのかもしれない。

 

服何枚も脱ぐシーンがあるし、服の枚数で季節の移り変わりも表現できるし、

お衣装の力がいいね。

青竜会の服の青が素敵だ。巴ちゃんの服がかわいい。

巴ちゃん、助太刀に来た時の動きが美しかったな。

 

副音声、理子ちゃんだとすごく上田さんの舞台へのこだわりが

聞きだされていいですね。酒井さんとかもちゃんと聞いてくれるしよかったけれど。

オフィシャルな感じ。

その他のおじさま方だと脱線がおおくて。でもそれもそれで好きなんだけど。

 

土佐さんと酒井さんの二人シーン!新鮮!良い!

若い頃からずっとヨーロッパ企画として、今もなお青春を走り続けている

おじさまとなったお二人の、

青春が終わってしまうパラレルワールドを見ている感じだった。

エモい。

 

そしてなんといっても、オニ―!オニ可愛いよオニ。

最後カーテンコールで出てきた時には胸鷲掴みされましたわ。

オニが戦って倒れたり消えたりするの悲しかったもの。

 

ホルモーはいろいろルールがあったりややこしいから

舞台化かあ・・・と思ったけど、しっかり見せるところと

省略するところの塩梅がお見事!

原作者の万城目さんの心残りも綺麗に回収して素晴らしい。

いやー、本当に満足度の高い良舞台でした。

 

映画版も見てみたいなー。