鹿男以来の万城目さん。
以前オススメされていたのになかなか読むタイミングがなく…
上田さんが舞台化されるとのことで、これは!今だ!と読むことに。
以下、内容に触れます。
万城目さん、鹿男もそうだったけど、こういう
神格系ファンタジーみたいなものが十八番なのでしょうか。
なんだか得も言われぬ説得感がある世界観で、素敵です。
オニたち、想像すると、最初は可愛いなーと思っていたけれど、
だんだんと得体のしれない怖さもあって、
神様とか、そういう存在の親しみと底知れなさみたいなものを感じます。
京都のやや腐れぎみな大学生が主人公で、森見さんの世界観と近くて
あれやこれやの登場人物たちが
みんな同じ京都に住んでいるような感覚。
なんだかんだで早良さんがヒロイン枠なのかと思いきや、
早良さんは鼻が美しいだけの女だったな…
ホルモーの戦いシーンがメインで描かれる作品なのかなと序盤で思って、
でもホルモー始まらないまま結構進んで、どうなるのかなと思ったけど
そういう本ではなかったですね。
世界観の構築がメインで、
戦闘ものと言うよりは青春もの。
世界観が好きだったのでなんだかその世界にたゆたうように読みました。
結局わからないことが多いけど、わからないことこそがホルモー。
最後は温かい気持ちでおわれてよかった。
それにしても、これ、どうやって舞台化するんだ?
さて、ホルモー六景よみます。