ゆるかん

赴くままにゆるゆるっとした感想を。観劇・読書など。残念ながら頭のいい考察などはできません。「私も読んだ!観た!」な方の感想聞きたいです。お気軽にぜひ。

料理なんて愛なんて/佐々木愛 感想

ネットで見かけて気になって。

以下、内容に触れます。

 料理にまつわる本はいろいろあるけど、ここまで料理嫌いの主人公の

本というのも珍しい。

でも、料理の面倒くささを肯定してくれて、

これで救われるひとも多いのでは。

 

好きじゃない子からの大きな愛より、好きな子からのちょっと好きかも、

の方がほしい・・・。

確かにわかる、わかるけど、彼女を振るときに使う言葉としては

最悪のチョイス。

そしてチョコレートを断るときも、君に悪いからもらえないよ、とかじゃなくて

「彼女に悪いから」って。

真島さん最低すぎる。

それですごくもやもやしてて、でも主人公は真島さんが好きで。

もやもや、してたら友達が真島さん全然いい男じゃないよみたいに

バッサリ言ってくれたの気持ちよかったです。

だよねだよね。でもわかっていても好きでいてしまうのもまぁわかる。

 

料理教室はスポーツジムと似てるって話。

とても納得。

その場では頑張れるけど、家で頑張れるかはまた別問題。

 

「片方が、片方に見えないところでできる愛情表現って、難しいよ。

与えるほうも受け取るほうも、たくさん想像しなきゃいけない」(抜粋)

この言葉はしっかり胸に入れておきたいなと思いました。

そう、受け取るとき、最低でも自分が想像できる1.7倍くらいは

相手が愛情かけてくれて頑張ってくれてるって思っておいた方が

いいなーって思います。

 

合間合間の白クマちゃんの絵がかわいかった。

最後料理人の彼か、同僚の彼か、どちらかと少しいい感じになって

終わらないかなと思ったけれど、やはり、真島さん。

うーん、純愛ともとれるのかもしれないけれど、

ある意味救いのない終わりのような。

いつか主人公が苦しまずにふっと真島さん離れできたらいいのになと思いました。

 

それにしても

♯マシメシ♯サヨメシ♯ウマシメシ の気持ち悪さ、絶妙!