加藤千恵さん久しぶりに。
以下、内容に触れます。
NICUについてのオムニバス。
こういう、キャラクターがしっかり繋がっていて
目線が変わっていくオムニバス好きです。
とくに、このオムニバスは…この人誰だっけ?くらいじゃなくて
がっつりわかる人が主人公になっていくので面白い。
NICUでいろいろな管に繋がれている赤ちゃんを見て
父親が
「高度医療に守られているよ」(抜粋)
というセリフ。
なんだか嬉しかったです。
可哀想、とかじゃなくて、たくさんの人や物が
赤ちゃんを全力で守ろうとしていることを肯定してくれる
優しい受け取り方。
胎動が無いな、くらいで一応受診したらいきなり緊急帝王切開で、というの
怖いな、でもリアルだなと思ったら
加藤さんの体験談だったようですね。
お産は本当に何があるかわからない・・・。
看護師の主人公の「わたしは完全な自由が苦手な性分なのだろう」(抜粋)
という考え、わかる。
能力云々はさておき、
医師のように責任をすべて持って常にいろんなことを決定していく、
というのは、わたしも苦手。
全体的にじんわりな終わりの中で、一個だけ唐突に
冷ややかな不倫エンドでちょっとひゅっとなる話がありましたが・・・。
NICUの様子がとてもリアルで、音がずっとなっているのが当然の感じとか
臨場感がありました。