ゆるかん

赴くままにゆるゆるっとした感想を。観劇・読書など。残念ながら頭のいい考察などはできません。「私も読んだ!観た!」な方の感想聞きたいです。お気軽にぜひ。

おいしいごはんが食べられますように/高瀬隼子 感想

話題の芥田川賞本。

 

以下、内容に触れます。

ほのぼのしたタイトルと装丁にみせて

内容はそんな感じじゃない、という事前情報があったので

なるほどなあと読めましたが、

その事前情報なかったら絶対

思ってたんと違う・・・!となったと思います。

 

職場で同じ給料をもらってるのに配慮される人とされない人。

うーん、この問題はとてもリアル。弱い人と、無理してできちゃう人。

他にも、子持ちの人と独身の人とか。

子持ちで肩身が狭い、という環境の人ももちろん多いだろうけれど、

子持ちが配慮され過ぎてしわ寄せが全部来るわりに

文句を言うとひどい奴扱いされてしまう独身者、というのはある。

 

二谷さんがケーキを食べるときの表現が、すっごく汚いというか、

本当に美味しくなさそうで・・・新しい。

今までケーキ自体に問題はないのに、

こんなに美味しくなさそうなケーキの食べる表現は見たことないなあ。

 

わたしは食べることが好きなので食べているときに

おいしいおいしいと言ってしまうタイプなのですが。

それぞれ違う味覚で違う受け取り方をしているのに

おいしいを人と共感しあうのがしんどい、という考えは

自分からは出てこなかったので、なるほどそんな考え方もあるのかと。

美味しいハラスメントしないようにしっかり周りを見ないとなと

思いました。

 

それにしても、結婚、するのかなあー?

かわいいってすごいなー。

でも、食がしんどい結婚って、しんどそうだ。