ゆるかん

赴くままにゆるゆるっとした感想を。観劇・読書など。残念ながら頭のいい考察などはできません。「私も読んだ!観た!」な方の感想聞きたいです。お気軽にぜひ。

罪の声/塩田武士 感想

家にあったのでなんとなく読み始め。

以下、内容に触れます。

なんか見たことのあるタイトルだなと思ったら、

昔映画の予告で見て面白そうだなと思った作品でした。

結局映画見れてませんが・・・。

 

グリコ・森永事件と言う実際にあった事件を取り扱っていると知り、

とりあえずWikiで事件の概要をサーッと読んでから読書。

思った以上に事件ががっつりそのまま描かれていて

びっくりしました。

沢山の事実とたくさんの人が出てくるので、面白いけれど

読むのに時間がかかりました。

 

同じ事件の声の子どもなのに、

人生の明暗がはっきり分かれている二人。

幸せな自分がなんとなく申し訳ないような気持ち、つらい。

子どもを巻き込むっていうのは

長い人生を大きく左右してしまうこと。

 

阿久津さんは、途中までは記者としての高揚感が

かなり強く感じられたけれど、

最後は本気で、何か自分にできることを、という意識で

動いているようだったので、

こういう気持ちで動ける人が実際に多いと

いいのになと思います。

 

現実の事件はわかっていないことが多いようですが、

巻き込まれた人たちが幸せな人生を送っていることを願います。