瀬尾さんの新作が出ていたので購入。
以下、内容に触れます。
今回は短編集でしたね。
瀬尾さんのお話は優しいので、短編だと割とさらっと終わってしまって。
個人的には長編の方が好みですが・・・。
夏の体温は、以前読んだ夜明けのすべてと同じように
不幸比べしたって仕方ないなという部分を描いていました。
主人公を生死にかかわる病気にしないところが絶妙だなと思います。
静止にかかわらないし、後数週間で出れる、でも、
本人にとってはそれがとてもつらい。
人それぞれの「つらい」を、そんなこと・・・って切り捨てることは
したくないなと思います。
最後、まさかの夏の暑さの証明に虫の干からびたのを送ってくるの、
大人同士だと若干ショッキングですけど
小学三年生のこのウィットに富んでるやりとりがいいなと思いました。