ゆるかん

赴くままにゆるゆるっとした感想を。観劇・読書など。残念ながら頭のいい考察などはできません。「私も読んだ!観た!」な方の感想聞きたいです。お気軽にぜひ。

リバー、流れないでよ 感想

ヨーロッパ企画の映画第二弾!

クラファンもしましたし、今回はドロステと違って

初見が映画館で。

 

以下、内容に触れます。

ネタバレ大注意です。

いきなり細かいところだけど、

ループがラストになるかも、となったときに

諏訪さんが惜しくなって雑炊かきこむところ

なんか気持ちわかる!かわいい!と思いました。

それにしても石田さんとほんと仲のいい二人だな。

雑炊は奥深いので…とか無茶苦茶なのにはんなり説得されてるシーン

好きでした。

 

中川さんさむそ―!

皆にお風呂場の透明な壁の中に閉じ込められて説明うけてるところの

中川さん顔がとってもうるさい(褒めてます)

不憫な役回りだけど、最初ごり押しでお風呂入るちょっと感じ悪い

シーンから入っているからいい感じに可哀想さが無くて良いですね。

 

ミコト、どメンヘラじゃん…!と、そこが気になって気になって。

石田さんが舞台あいさつで、メンヘラ過ぎない?って言ってましたけど、

わたしも観ながらとっても思ってました。

つきあってないんだよね?その重さはやばい!

理子ちゃんの可愛さとキャッチ―な感じで少し中和されているけれど

それでもどメンヘラだ…

 

好奇心がすごすぎる作家さん、は、まあ置いといて、

猟師さんが死んじゃうところは怖かった・・・。

ミコトとタクの、ループ慣れしちゃって説明も怠いし、

逃避行中でハイになってるし、

適当なことに言って煙に巻いちゃったあの悪気のなさも

よくよくわかるんだけど、

猟師さんの、何もわからず山で一人で孤独に

ループし続けて、やっと会えた人には夢だ天狗だと言われたら

それはこうなっても仕方がない…

悪意のない軽率さでも人は死ぬぞという怖さ。リアルです。

色んな所でパニック起こってるの、淳太さんがパンフでも言っていた通り

なんだかコロナ禍に通づるものも。

閉塞的な中の未知の恐怖で暴力的な事件が起こることって

あったものなあと思います。

 

恐いところもありつつも、なんだかんだのヨーロッパ節。

流石の上田さんのワードセンスにクスクスしながら観れました。

 

雪のシーンは大変そうだったけれど、逃避行は雪のおかげで

より一層美しい夢物語のように思われました。

たった二分の逃避行だけど、二人ともとても楽しそう

理子ちゃんいい顔してたなあ。

 

久保さんのいる未来が楽しそうでそれがとっても素敵だなと思いました。

久保さん、笑顔が素敵。

未来での月との距離感、どんなもんなんだろう。

今の日本とフランスくらいの感覚なのかしら。

 

それにしても階段ダッシュ、お疲れ様です。

 

角田さんが角田さんらしい役でなんか生き生きしてたな。

 

途中殴られるの、あれ黒木さんだったんですね?

エンドロールで気づいた・・・。

 

個人的にはドロステのあの武骨なまでの構造美、

時間筋鍛えられる感じ、時間に殴られる感じがものすごーーーーく好みだったので

リバーはシンプルだな…と思ってしまったのと、

メイン二人の性格もドロステの方が好みだったな、とは思いましたが

リバーはリバーで別の良さがあるなあと。

ドロステは、たった二分ではどうしようもないと、

ドロステレビによって二分を克服しもっと未来を見ていましたが、

リバーはとにかく実直に二分と向き合っていて、

この映画を観ると、二分って結構すごいな、いろんなことができるんだなと

気づかされます。

二分あっても何もできないって思っちゃうけど、そんなことないんだなと。

それにしてもわざわざちゃんとリアル二分を守る、

そんな姿勢がとても好きだなあと思います。

 

あ、あととにかく貴船が美しかった。

 

ぜひ、どんどん流行りますように。

祈・流域拡大!