ゆるかん

赴くままにゆるゆるっとした感想を。観劇・読書など。残念ながら頭のいい考察などはできません。「私も読んだ!観た!」な方の感想聞きたいです。お気軽にぜひ。

店長がバカすぎて/早見和真 感想

以前本屋大賞にノミネートされて以降よく平積みを見かけて。

初めて読む作家さんです。

 

以下、内容に触れます。

店長がバカすぎて、と言いつつ、なんだかんだ

店長が素敵なキャラクターで最後は盛り返すんだろうなと

思いながら読んでいたのですが、思っていた以上に店長がバカすぎて。

主人公が店長にほだされかけて、いやいやと我に返って、となるのですが

なぜほだされているのか、共感できなくて。

店長に攻撃的になりすぎちゃうところも、コメディーなのだなとは思うのですが

あまりに社会的にアウトで気になってしまいました。

ただ、心の中の悪態はとても共感します。

 

富田先生はすごく嫌な人だったのに、最後はとても感じがよくなっていて

嬉しかったです。

 

大西先生は、アナグラムの伏線もがっつりはられて、

まあ石野さんだろうなと早い段階でわかっていたので、

そうなるよね、という感じでしたが。

YEとは思いませんでした。また字が足りないパターンかと。

そして、啓発本の作者はまさかでした。

自分の本にマーカーひきまくっちゃうの、馬鹿店長感あってよかったです。

 

それにしても、書店員さんって大変だなーとおもいました。

報奨金システムとか初めて聞きました。

この本が書店員さん達に選ばれて本屋大賞にノミネートされたのは

なるほどなという感じ。ドロステ構造ですね。