ゆるかん

赴くままにゆるゆるっとした感想を。観劇・読書など。残念ながら頭のいい考察などはできません。「私も読んだ!観た!」な方の感想聞きたいです。お気軽にぜひ。

たぶんこれ銀河鉄道の夜 感想

楽日に観に行く予定でしたがつわりで行けず。

急遽オンラインチケットを買いなおして。

銀河鉄道の夜は、ラーメンズ銀河鉄道の夜のような夜を見た頃に

読んでいたのですが、はっきり覚えていないので読み直してから観ました。

 

体調が落ち着かなくてなかなか感想書けなくて薄れてきてしまっていますが…。

思いだしたままにつらつらと。

以下、内容に触れます。

いやー、面白かったです。

とってもきれいだった!流石、映像は安心の大見さん!

歌に合わせて動きに合わせて文字が出るの可愛かったな。

石炭袋のところが一番素敵だったな、とってもキラキラで。

オンラインだからアップで表情とか見えるのはよかったけど、

映像も全体見たかったから、引きの固定カメラも欲しかったー

 

ナオとレナの衣装、色が対照的で、コンビっぽくてよかった。

レナが水色の衣装だったのは、赤いナオとの対比もあったんだろうけれど、

川に落ちて服がびちゃびちゃだったカンパネルラの水の感じも

意識してるのかなーと思って、ちょっと切なかったり。

 

オープニングのう大さんのお客さんが絶妙なうざったさで。(誉め言葉)

オレ自然乾燥派だから、とか言われたら、じゃあ終わりなのでお会計をって

わたしなら言ってしまうなと思いました。

 

銀鉄に乗るまでのナオのあれこれは本当にしっかり原作に沿っていて。

ほーっと思いながら観てました。

原作に忠実とは聞いていたけど、思っていたよりもしっかりと。

 

ナツキは、意地悪でしたね。理子ちゃん上手。ザネリコ。

でも、彼女も彼女なりに思うところがあるんだろうな、

彼女も「意地悪をしてやろう」という思いではなく、

追い詰められてしまったがゆえに、自分なりにどうにか自分を守るために

ああならざるを得なかったのだろうと思える絶妙なキャラクター設定。

炎上した皆さんもだけど、皆、それぞれに、それぞれの正義があって。

それこそあの嫌なこと聞いてくるマスコミの人たちも。

 

マスコミの人たちの質問、嫌な感じすぎて面白かったな。

それ家で考えてきたんですか!って、

中川さんが普通に普段からヨーロッパでいじられる時に言われてそうで

笑ってしまいました。

 

一曲目と二曲目がとても印象に残っている。

一曲目のぼくは立派な機関車だ。とか僕の影法師はコムパスだ。が、

歌も動きも、映像との合わせも、とてもかわいかった。

そして、二曲目はとってもリピートしました。

途中で気づいたんですが、上にキャスト名が順に出ていってたんですね。

可愛い。

ざきしょーさんラップが上手。

石田さん、歌わせてもらえてないけど、

声が通るから歌の間で台詞いうのとてもハマってますね。

ただ、台詞行った後のキメ顔が決まりすぎていてちょっとだけ笑ってしまいました。

中川さんの歌の部分が上手く聞き取れなかったな?と思ったら

間違えてたんですね。ドンマイ!

まきおさんの銀河ステーション!銀河ステーション!もとても良い。

声が結構異質な感じで、少し浮いている感じが、別の世界の人な感じで良かった。

そして何より理子ちゃんが良すぎる!

歌がうますぎる!

きてけつかるのナレーションの時から思っていましたが、

理子ちゃんは、ちょっとキャラクターっぽい発声がとても良い。

声の表情が強いというか。だから歌の伸びやかなところとコミカルなところが

とても映える。

「脚が何べんも出たり引っ込んだりして」の辺りの伸びやかさ最高過ぎて

リピートしまくりました。

もちろん歌自体とてもかわいい。

 

北十字では、中川さんから土佐さんの歌リレーでちょっと嬉しくなりました。

どうしても、ポルカとかスイートスポットとかコンビイメージがあって。

コンビで歌ってる!って思って。

 

パンくい競争、程よいしょうもなさがよかったです。

順番で行こう!ってなってからもパン全然食べれないおじさん達が

可愛かったけど実際めちゃくちゃ腹立つだろうな。

 

久保田さんは初めて拝見したのですが、とても、いい意味で、

目のギラギラした女優さんでびっくりしました。

石炭袋のところ。途中、二人が学生時代にやってる劇の時は

キャッキャキラキラしながら演じていたけれど、

ラスト本当に石炭袋に二人が直面したときの、

久保田さんの目のギラギラぶりというか。

生きるエネルギーみたいなものを強く感じました。

生きる人の輝きだった。

 

早めに脱落した人たち、思ってた以上に早く別キャラで出てきて

面白かったです。銀鉄の登場人物たちは

皆キャラが素敵だったな。いい声だし。

歌に混ざるときは、ちゃんとキャラのままで歌っててそこもとても

素敵でした。

脱落した奴らがなんかみんなで仲良くなっててよかったな。

中川さんええやつだったな。

 

う大さんは、初め、宮沢賢治かなー、とは思っていたんだけど、

結構発言が過激(レナを殴ろうとしたり)だったので、あれ、違う?とおもったら

やっぱりそうでしたね。

あれ、風の音なんだぜ、はアドリブだったらしいですが、めっちゃ笑いました。

 

カトケーさんのシブサワに関しては・・・。

ちょっとどうしてもK林さんファンとしてはオリンピックを思い出して

しまいましたね。

カトケーさん共演してたしね。

あの騒動について今更どうこう言う気はないですが、

皆、それぞれに、それぞれの、思いがあって、ね!!!

まあほんと、この舞台上で炎上した人たちみんなにそうだけど、

全てを知らないのに、人の心を考えないバッシングをする、その前に、

一回立ち止まれたらいいんですけどね。

 

レナがいなくなる時、思ったよりすっといなくなってしまって

とても寂しかった。

でも、原作もすっといなくなるんだよね。

 

ラスト、コメディだし、上田さんの好きな、登場人物全員がステージに

出てくるパターンで、わいわい賑やかににおわってくれないかなと

思ったけれど、お母さんのお弁当(=牛乳)をもって家に走るっていう

超絶原作通りのラストで。

うわー、さみしー、つらー!

だけどそれがいい!それでこそ銀河鉄道の夜だ――――!と

感情が爆発しました。

ほんと、良すぎた。

 

酒井さんと上田さんのコメンタリーも面白かったです。

DVDにもはいるかな?