ゆるかん

赴くままにゆるゆるっとした感想を。観劇・読書など。残念ながら頭のいい考察などはできません。「私も読んだ!観た!」な方の感想聞きたいです。お気軽にぜひ。

そして、バトンは渡された 感想

瀬尾まいこさん好きなので、悩みましたが観てきました。

昔、瀬尾さんの天国はまだ遠くというとても好きな本の映画化で

しっくりこなかったのでどうしようかなと思いつつ…

 

以下、内容に触れます。

えーーやめてーーと思ってしまいました。

多分映画だけ観ればけっこう面白くて感動できるのかもとは思うのですが

原作を読んでしまった身として、原作ファンとしては、

大事なところ全然くみ取って無くない?と思ってしまいました。

監督さんと私の解釈が違うのでしょうね…

辛口になってしまいそうですがちょっと感想を。

 

「みぃたん」と「優子ちゃん」が実は同一人物でした、という

叙述トリック(映像でもこういうのかな?)をしたかったのでしょうね。

イニシエーション・ラブみたいなそういう原作ならいいのですが

そうじゃないものをそうしているので、そのせいで

りかさんのことを「ママ」と呼ぶ優子ちゃんにものすごく違和感。

ママとかお母さんとか、そう呼ばないけど大事な家族であるということが

大事だったんじゃないのかなと。

 

あと、みぃみぃ泣くなきむしみぃたんという設定にも違和感。

犬の散歩のときでしか泣けないからこその優子ちゃんなのでは。

雨にぬれたりとかあんなに悲壮感を漂わせるのは違うのではー…

ものすごくいじめられてたり、優子ちゃんを「かわいそう」に

仕立て上げていたのがすごく嫌でした。

 

あと森宮さんに「父親ぶらないで」と言いすぎでは。

酷い。

 

あと森宮さんの良さが出てない。

なんかおどおどしてる気の弱いおじさんという感じ。

キャラ弁とかじゃなくて、朝からかつ丼、無限に餃子、それでこそ

森宮さんなのでは。

あと合唱曲もなぜもともと知っていたといわせてしまったのか。

わざわざ優子ちゃんのために練習しちゃうのが森宮さんなのに。

 

なにより、なんでりかさん殺しちゃったの―!!

結婚式に出してあげてほしかった。

感動のために主要人物殺さないで…

 

あと、最後バトンについて言及しすぎのモノローグもなんだか

ちょっと、そんなにタイトル回収しまくらなくても、と…

 

いろいろ気になりことはありましたが、キャスティングはとても

しっくり来てよかったです。

りかさんと優子ちゃんの楽し気な様子がとっても素敵でした。

きらきらりかさんと可愛い優子ちゃん。

 

あと生みの母のお墓参り行っているのもよかったですね。

 

原作が好きだとつい映像化は引っかかってしまいますね…。